え~っと、続きです・・・。
ちなみにこの100kmウォークは滝川市~赤平市~砂川市にまたがるコースを歩きますが、鬼門は滝川~砂川間の29kmに及ぶ国道12号線の日本一の直線道路です。ここがあまりに距離が長すぎて歩いているうちに皆イヤになって飽きてしまい(大抵深夜に歩くことになるので)更に疲れと眠気が重なりリタイヤが続出してしまいます。
さてスタートは朝8時ちょうどです。約600人もの参加者全員が歩いてスタート地点を出るとなると、簡単に20分から30分過ぎてしまいます。そこで今年はできるだけ前の方に陣取りそのおかげで先頭から10番手程度でスタートすることが出来ました(去年は後ろのほうでのんびりしていたので実際のスタートはかなり時間が掛かってしまいました)。
スタートしてから5分程度。ふとある衝動に駆られました。「一度先頭を切って集団を引っ張ってみたい・・・」。今ならそのチャンスです。前には7~8人しかいない。そこで無理して速足で先頭に立ってみました。嗚呼、前には誰もいないのです。後ろを振り返ると大勢の集団による長蛇の列が!
まるで自分がツインターボかハギノカムイオーになった気分でした。
しかしお遊びはほんの数分程度。しばらくするとホンマモンのアスリート達のグループがやってくるではありませんか! は、速いぃぃ・・・。足の運び方とピッチが自分とぜんぜん違うのには驚きを超えて感動すら覚えました。そして瞬く間に彼らは僕を何事も無かったかのように抜き去っていきました。
しかしそれでも先頭グループの後ろにはへばりつきなんと第一チェックポイント30.5kmにはスタートして5時間20分で到着しました。
(ちなみに去年は8時間掛かってました)。
そこで焼き鳥ときゅうりの浅漬け、たい焼き、バナナを頂きボランティアの方によるマッサージを受けて再スタート。休憩時間20分程度でいいペースです。ところがここらあたりでお天気が怪しくなり雨が降ってきました。
去年の僕のリタイヤを知っている方と会うと皆がペースが速すぎると心配して忠告してくださるのでそれに従いペースをやや落としました。思えばこれがよかったようです。後半からだがきつくなったとき危うく去年の二の舞を踏むところでした。
その後各チェックポイントを順調に通過し、スタート地点に戻るとちょうど
50km過ぎです。ここで温かい豚汁とおにぎりそして梅干、レモンのハチミツ漬けを頂いて再スタート。そしていよいよ昨年リタイヤした鬼門の直線道路。忘れようにも忘れられない場所!するとそこで突然足に鋭い痛みが・・・。まるでデ・ジャブー?思わずまたリタイヤ?と急に気弱になりました。完全にトラウマになっているようです。悔しくて涙が出そう・・・。が、でもそこは今年は冷静になってその場で少し休んでから鎮痛剤を飲んで無理をせずにゆっくりと歩き始めました。
すると、アラ不思議!? 痛みはどこへいったのか、足がスイスイ前に出るようになりました。薬が効いてきたようです。遂にトラウマ克服です。その後86.6kmにある第8チェックポイントに到着。そこで、嫁さんから「必ず食え」と命令されたお汁粉と豚汁、おにぎり、そしてモーニングコーヒーを頂きました。この時点でタイムリミットまで8時間余裕ができ初めて完歩の確信が湧きました。そんなことでマッサージを受けてそのまま爆睡し1時間後に再スタート。その後順調に歩くことが出来て遂に11時42分、100kmを完歩することが出来たのでした。トータル27時間42分でリベンジ達成です。
今年の100kmウォークのテーマは「ありがとう」でした。
ほんとにいろいろな方に「ありがとう」でした。この100km完歩は自分独りでは絶対に出来なかったと思います。
最後になりますが、僕の尊敬するある方が「リベンジすることのほうがキツイよ」と教えてくださいました。そしてまさにその通りでした。さまざまなプレッシャーに勝つことは大変でした。1年間去年の屈辱をわすれたことはありませんでした。リベンジとはまさに相手ではなく自分に勝つということでした。まぁ案の定、去年同様足は怪我をしていました。でもとりあえずしばらくは「自分への勝利」に酔っていたいです。
稚拙な文章にお付き合いくださいまして有難うございました。
最初の写真は第1チェックポイントの僕です。この時点では余裕があります。
(第一チェックポイント)2つ目の写真は第1チェックポイントでゲットできた食料です。焼き鳥は
ご近所のプロの方のボランティアで超美味でした。
3つ目の写真が嫁さんから「食え」と命令された第8チェックポイントのお汁粉と豚汁、おにぎりです。ささやかながら勝利の宴でした。