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本日は松岡カッター製作所のホームページにアクセス頂き誠にありがとうございます。私達の会社は大御所と云われた晩年の徳川家康が隠居として選んだ場所と知られている静岡市にあります。
当地には家康の死後、遺書に従い二代将軍家光が建立した浅間神社、又家康の霊を祭る久能山東照宮等、煌びやかで荘厳な建物が随所にあります。これ等を建造する為に日本全国から木工、塗装、建具、金具等の多くの職人が集められました。
寺院の完成後この職人の人達はこの地が冬暖かく夏は涼しく、海の幸山の幸に恵まれた全国まれに見る住み易い場所であると知り、この静岡に住を構える事になってしまいました。この事が家具、鏡台等、すばらしい木製品が静岡市の主製品として生まれる元になりました。
木工機械、切削工具も、この業界と共に進化発展し世界のどこにも負ける事のない技術レベルの高い製品を生み出せるようになりました。
私達の製品も鏡台、家具、建具、雛具、模型(現在はプラスチック)、小物木製品等を生産する職人の腕と鋭い目を毎年進歩する機械等によって鍛えられました。
現在は皆様からのニーズにお答えすべく企画、設計、製造等、最新の技術と設備、そして長年に亘って築き上げた貴重な経験とそれを支える技術者の腕によってカッター、刃物等さまざまな工具が生産されています。
勿論、今は木材加工分野だけでなく食品、金属加工、自動車等多種多様な業界のニーズに合わせて最適な製品を供給させて頂いております。このホームページを見て頂いて御不明な点、意見等が御座いましたら何なりとメール・TEL等でお寄せ頂ければ幸いに存じます。
「頑固一徹の職人」というと、わがままで融通の利かない人物を思い浮かべがちですが、一昔前まで、いわゆる職人気質と称された人たちは、その自信に裏づけされた確かな技術と知識を持ち合わせていたものでした。
当社の事業は、静岡の伝統産業である木工用刃物の切削工具づくりから始まりました。現在は、生産分野を拡大し、食品や金属加工用のカッターなど、多種多様な切削工具を販売しています。
加えて、時代と共に作業のハイテク化が進み、アナログとデジタル、両方の技術と知識が求められるようになりました。
特に、機械を使いこなす技術力や新製品を生み出すための想像力は、日々の仕事を通じて組織力を養っていくことが必要です。その力を養うためにも、一人ひとりが職人としての腕を磨き高めていって欲しいと社員には伝えています。
機械化がいくら進んでも、最後に頼りになるのは、職人としての経験や知識に裏づけされた能力。指先で感じる微妙な感覚や成功と失敗(オシャカの製品を出すのは少なければ少ないほどいいのですが…)を繰り返しながら身につけたスキルです。
若手がベテラン職人から教えを請いながら成長していく姿を見ていると、実は教えている方もまた新たなものを学んでいるのだと感じることがあります。技術を伝授する者と教授する者が互いに刺激を受けながら成長していくのは昔も今もかわりません。
木工用から鉄工用、樹脂用、難切削材用、さらに新素材切削刃物など様々なルータービット・カッターを研究してまいります。今後も、皆さまに高品質な製品をお届けできるように、技術を高めていきたいと思います。
株式会社松岡カッター製作所 松岡貞雄会長(故人)